公開日 2022年04月06日(Wed)
校長式辞
鹿児島県立古仁屋高等学校 校長 米澤 瑞代
今日から令和4年度が始まります。私は多くの皆さんとは初対面ですが,とても明るい表情が見ることができて,ほっとしています。春休みは進級に向けて充実させることができたでしょうか。
さて,今日4月6日は,皆さんや私たちにとりまして令和4年度の最初の日,「節目の日」です。そこで今日はこの「節目」についてお話したいと思います。
みなさんは「竹」という植物を知っていますか。「かぐや姫」の眠っていた植物ですね。中にかぐや姫が眠れたということは,中が空洞です。では,中が空洞であると強い風が吹いたらどうなるでしょう。言うまでもなく折れていまいます。しかし竹は折れません。風を受けながらしなやかになびいています。なぜでしょう。
それは,「節」があるからです。節目が竹の強度を高めています。しかも,竹の節の間隔を測ってみると,根元が狭く,上に行くにつれて広くなっていきます。さらに先のほうになると,根元同様に狭くなってきます。間隔が狭いのは丈夫にするためです。根元は自重に堪えられるように,先は枝葉を支えられるように狭くしています。上にいくにつれて広く,と言いましたが,なぜ一定の間隔ではダメなのでしょうか。それは,丈夫になり過ぎて強風などで横から大きな力が加わると折れてしまうからです。中ほどの間隔を広げておくことでしなやかさが生まれ,強い風が吹いても力を逃せるようにしてあるのです。
先ほど今日はみなさんにとって「節目の日」です。と言いましたが,令和4年度をみんな一斉にスタートさせました。まずは1学期の終業式までの間に,次の節目はどこに設定しますか。学習や部活動の基礎固めをしっかりするために1・2週間を目安に自分自身を振り返るのか,少し高度な課題に挑戦するので1月単位で振り返るのか。それを今日帰って是非,自分自身で考えてほしいと思います。令和4年度のスタートラインにあたりこれからの生活を見通してほしいと思います。
最後に,新型コロナウィルス感染症は依然として予断を許さない状況ですが,皆さんの学びをとめず,計画されている学校行事は対策を講じながらできる限り先生方と協力して実施していきたいと考えています。では,皆さんが実行せねばならないことは何でしょうか。基本的な感染対策の徹底です。手洗い,うがい,マスク着用,換気,黙食など自分のために友人,家族のためにしっかりと取り組んでください。
令和4年度が皆さんにとって竹のようにすくすくとかつしなやかに成長する1年となることを祈念して式辞と致します。
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始業式の後,進路指導主任の加治佐先生,保健主任の川原先生,生徒指導主任の盛山先生から,それぞれ新年度を迎えるにあたっての心構えについて,お話がありました。
2・3年生は真剣に耳を傾けていました。
それぞれの想いを乗せて気持ちよく新年度がスタートしました。